沿革・歴史 沿革・歴史

沿革・歴史

1966-
1975

フロンティア精神で
事業開拓

当社の創業は、1966年1月12日、合成皮革の製造販売を目的として第一化成株式会社を設立したときにさかのぼる。時代は、東京オリンピックがもたらした好景気の余韻が収まり、日本の高度成長が後期に入ろうとするころである。
1967年2月、研究所を設立し、研究開発部門の強化を図った。その最初の成果といえるのが、1968年2月に開発・生産開始したポリウレタン合成皮革「レザック-AK」である。
そして1969年2月、発泡層(スポンジ層)を持つポリウレタン合成皮革の開発に着手する。
1970年代、乾式合成皮革「ルカート」がACE(エース株式会社)の旅行カバンなどに採用され、デパート、専門店をはじめとして国内で広く流通した。また、日本市場ばかりでなく、当社の生産する塩化ビニルレザーや合成皮革は海外においても少なからぬ需要があった。

恩方工場の様子
恩方工場の様子
Resac(レザック)の品質見本
Resac(レザック)の品質見本
1976-
1985

業界トップをうかがう
大躍進

「Janec」(ジャネック)の売り上げが好調で順調に成長・発展しており、1975年度は、初めて売上高が40億円台を突破した。衣料用やケース用としてヨーロッパ、香港、日本市場で好評を博し、当社の製造技術が評価され、1978年6月、社団法人日本繊維学会(当時)より技術賞を受賞した。
また、研究開発の特筆すべき出来事としては、1978年10月に湿式ウレタンベースと表面のウレタン皮膜を接着剤なしに接着する技術が開発されたことが挙げられる。これは、後にヒット商品となった「Capritas」(カプリタス)、「Fiore」(フィオーレ)などの開発を可能にするものであった。

製品の展示会
製品の展示会
1986-
1995

ファッション用から
産業資材用に展開

売上高が着実に伸び、52億円に達した1989年度には、当社は合成皮革市場で10%のシェア率を確保する国内トップ企業に成長した。当時の売り上げ構成は、衣料向けが3分の2を占め、残りが家具・鞄・靴・手袋用となっていた。
しかしながら、衣料用の合成皮革は流行に影響されやすく、その売り上げが当社の業績を大きく左右する。そこで、「脱衣料」を合言葉に、合成皮革の用途を拡大するための施策に乗り出すことにした。
あわせて、産業資材用途の大きなマーケットがありながら有力な合成皮革メーカーが存在しないアメリカ市場に着目した。
1999年には当社製品「Leguno FR」(レグノFR)が自動車のシフトレバーブーツに採用され、初めて車輌用途への足がかりをつかんだ。さらに用途の拡大を図るべく、研究開発を推進した結果、多様な業界のメーカーから支持され、売り上げ構成においても次第に産業資材用の割合を増やしていった。

当時の展示会出店サンプル
当時の展示会出店サンプル
1996-
2005

海外展開と株式上場を
至上命題として

1998年、それまで取引をしていたアメリカSprings Industries,IncのUltrasuede&Ultralleather部門が閉鎖されることがきっかけとなり、同年11月、合成皮革部門の営業譲渡を受ける形でウルトラファブリックス社が設立された。当時は、当社子会社が15%の株式を取得し経営に参画している。
このころから、アメリカ向けに家具・車輛用をはじめ、自家用航空機やレジャーボート用合成皮革の販売を開始し、アメリカ市場の顧客ニーズへの対応を強化するようになった。
同じ時期にウルトラファブリックス社とアメリカ全土の当社製品独占販売契約を締結、その後2011年1月にはヨーロッパでの同契約を締結している。
このウルトラファブリックス社との取り引きがきっかけとなり、当社は1999年7月にISO9001の認証を取得した。
一方、株式上場については1990年代から準備を開始し、2003年2月27日にジャスダック市場への上場を果たしている。

JASDAQ上場
JASDAQ上場
2006-
2016

さらなる飛躍に向けて
新体制を確立

合成皮革業界は、韓国、台湾、中国などのアジア諸国のメーカーの安価な製品が市場を席巻するようになっていた。当社はそうした路線とは一線を画し、個々の顧客のニーズに対応するとともに、他メーカーの追随を許さない高い品質を持つ高付加価値製品の開発に努めてきた。
2013年ころ円安・株価の上昇などを背景に輸出企業の業績が上向いていた時期、製品の輸出が8割を超える当社は急速な需要増に対して供給が追い付かず、生産能力の増強が課題となっていた。
需要増に対応するべく、プロジェクトを発足させ新工場建設に向けて動き出した。既存の埼玉事業所との連携を考慮し群馬県邑楽郡邑楽町に新工場を建設することを決め、2015年10月に工場建屋が完成、2016年4月から本稼働を開始させた。
同時に、2014年1月に東洋クロス株式会社と製造委託基本契約を締結し、当社製品の一部について製造委託を開始している。

群馬工場内覧会、テープカットの様子
群馬工場内覧会、テープカットの様子
2017-

環境に配慮した
新工場が稼働予定

2017年10月、日本の開発・製造機能とグローバルなマーケティング・ブランドマネジメント機能を調和させ、Ultraleatherをはじめとする製品ブランドのグローバル展開を図る体制を構築するため経営組織を変更。ウルトラファブリックス・ホールディングス社を持株会社として、北米等で当社製品を独占的に販売している米国Ultrafabrics社との経営統合を行った。
2019年9月には自動車産業に特化した品質マネジメントシステムに関する国際規格であるIATF16949の認証を取得。さらに2020年1月には事業の環境負荷低減を推進し持続可能な社会の実現に貢献することを目指しISO14001の認証を取得した。
そして2025年、水の再利用や水素エネルギーを導入し環境面に配慮した”サステナブル・プラント”である千代田工場の稼働開始を予定している。

千代田工場のイメージ
千代田工場のイメージ

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